はじめに
第10回いくの眼科勉強会は、選りすぐりのエキスパートに特別講演をお願いしております。ぶどう膜炎が専門分野の中井慶先生と角膜疾患/白内障手術が専門分野の丸岡佐知子先生です。お話し上手のお二人から画像診断の考え方や、治療のコツなど楽しいお話しをお伺いできると思います。皆様のご参加、心よりお持ち申し上げます。
講師プロフィール
丸岡 佐知子先生
略歴
- 2002年
-
大阪市立大学医学部 卒業
大阪市立大附属病院 - 2005年
- 西眼科病院
- 2012年
- ツカザキ病院
- 2017年
- 広島大学大学院博士課程修了
講師プロフィール
中井 慶先生
略歴
- 1998年
- 大阪大学医学部 卒業
- 2001年
- 大阪大学大学院医学系研究科 入学
- 2006年
- 米国ハーバード大学children's Hospital Boston留学、研究員
- 2010年
- 大阪大学医学部眼科学教室 助教
- 2012年
- 同 学部内講師
- 2014年
- 淀川キリスト教病院 眼科部長
- 2017年
- 大阪大学医学部眼科学教室 招へい准教授
第10回いくの眼科勉強会が2021年12月9日(木)に開催されました。 今回の勉強会も、新型コロナウイル感染症に関わる状況を鑑み、リアルとリモート参加の両方に対応したハイブリッド方式で行いました。 当日会場にて参加の20名に加え、リモートでは13名の参加がありました。 内容は、 ① 近視性脈絡膜新生血管における当院の治療成績(演者:視能訓練士 余頃 麻里) ② 新型コロナウイルスと眼科の未来(演者:生野 恭司 先生) ③ 角膜感染症(演者:丸岡 佐知子 先生) ④ 最近のぶどう膜診療(演者:中井 慶 先生)でした。 当院の視能訓練士の余頃さんは、近視性脈絡膜新生血管に対しての治療はどのようなものがあるか、抗VEGFの効果はどこまで効くのか、また早期治療の有用性を示されました。 院長の生野先生からは、近年の新型コロナウイルスの蔓延と共に眼科診療はどのように変化したのか、また今後どのように共存していくのかをお話頂きました。医療費の削減が進んでいる中で、眼科がどのように生き残っていくべきかをお話頂きました。 丸岡先生のご講演では、昨今コンタクトレンズの普及による角膜感染症が急増してきている現状についてご講義頂きました。日常診療でどのように問診からアプローチしていくかが重要と教えて頂きました。安易に抗炎症点眼で症状を抑えにかからないことも大切であるとのことでした。 中井先生のご講演では、性感染症で起こる眼科的知見ならびに診療と治療の進め方についてご講義頂きました。クリニックでも可能なぶどう膜炎に有用な検査、最終判断で用いる血液検査の中で見逃してはいけない項目等についてご発表いただきました。 勉強会で学んだことを今後の臨床に活かせていけるよう頑張りたいと思います。