はじめに
第8回いくの眼科勉強会から、各分野のエキスパートに特別講演をお願いしました。初回の特別講演には、緑内障の診療でご高名の新田耕治先生(福井県済生会病院)をお呼びしました。
リアル参加(来場)とリモート参加(Zoom)の両方に対応したハイブリッド方式で行います。どちらでもお選びいただけますので皆様のご参加、心よりお待ち申し上げます。
講師プロフィール
新田 耕治先生
略歴
1991年 富山医科薬科大学卒業
1993年 富山医科薬科大学眼科助手
1997年 福井県済生会病院眼科医長
2012年~現在 福井県済生会病院眼科部長
2006年 金沢大学大学院医学博士取得
2013年 金沢大学臨床准教授(学外)
2016年~現在 金沢大学臨床教授(学外)
第8回いくの眼科勉強会が2021年3月18日(木)に開催されました。
今回の勉強会も、新型コロナウイルス感染症に関わる状況を鑑み、リアルとリモート参加の両方に対応したハイブリッド方式で行いました。
当院のスタッフ12名、管理部3名に加え、他施設から2名、合計17名がリアル参加。リモートでは10名でした。
当日会場にて参加の16名に加え、リモートでは12名の参加がありました。 今回の勉強会の内容は、① 多焦点眼内レンズ挿入眼術後の近視性黄斑円孔(演者:視能訓練士 楢崎)② 近視性中心窩分離症が自然軽快した一例(演者:視能訓練士 中村)③ 近視性CNVにおける抗VEGF薬のスイッチングについて(演者:院長 生野 恭司 先生)④ 緑内障患者へのレーザー治療、私はこうしています!~特に患者へSLT治療をすすめる上でのコツとタイミング~(演者:福井県済生会病院 新田 耕治 先生)でした。
新田先生のご講演ではSLTの適合不適合の症例の議論を行い、さらに実際の診察及びレーザー中のビデオを見ながら詳しく解説して頂きました。院長からは、近視性脈絡膜新生血管における抗VEGF薬の選択法やタイミング、さらには関連因子など様々な視点からお話頂きました。当院の視能訓練士からは、網膜分離症が自然改善したという非常に稀な症例報告や、多焦点眼内レンズ挿入眼の硝子体手術は通常の単焦点レンズ挿入眼とどう違いがあるのか、など臨床の中で疑問に思ったことを院長に解説して頂きながら学ぶ機会となりました。勉強会を通して学んだことを今後に活かしていけるよう考えております。