全国からの紹介患者数、3470人 2016年:476人 /2017年:474人 /2018年:529人 /2019年:567人 /2020年:472人 /2021年:398人 /2022年:554人
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診断の難しい症状など含め、 900施設からご紹介いただいています
※2018/12~2021/12 調査結果 -
2022年より手術枠拡大に伴い、 緊急手術にも対応
あらゆる疾患を見極め、
安心して治療を受けていただける環境
- 白内障・網膜硝子体手術
- いくの眼科では、失明の大きな原因である白内障、緑内障、網膜硝子体疾患に対応しています。特に緊急度の高い網膜剥離や緑内障発作等の疾患に対しては十三本院に網膜硝子体専門医が常駐することで、平日は常に対応しています。緑内障と眼瞼疾患に関しては、専門家を招聘してさらに、高度かつ専門的な治療を行っています。多焦点眼内レンズは選定療養および自由診療のどちらにも対応し、幅広い選択肢を用意しています。
- 近視診療
- 近視が多い日本人にとって合併症の治療は切っても切れないものです。もとから網膜疾患は生野理事長の得意とするところです。近視性緑内障は新田医師に、また合併症予防のため、近視管理外来を稲澤医師が担当し、予防から治療まで幅広く対応しています。
眼科系医療機関との医療連携
手術一般
- 白内障
- 黄斑前膜
- 黄斑円孔
- 網膜剥離(バックル・硝子体)
- 近視性疾患
- 眼瞼疾患
眼内注射・光凝固
- 静脈閉塞症
- 糖尿病網膜症
- 加齢黄斑変性
- 近視性脈絡膜新生血管
- 網膜剥離裂孔の手術/光凝固の判断
近視関連
- 正常眼圧緑内障
- 抑制治療
- オルソケラトロジー
- 低濃度アトロピン
術後フォローアップ依頼時期
・白内障手術 術後1日~1週間
・網膜硝子体手術 術後1週間(前膜など)~1カ月(網膜剥離など)
年間手術の件数
内科系医療機関との医療連携実績
一部を紹介させていただきます。
40歳の男性。視力低下を主訴に来院。両眼に広範な綿花様白斑と点状出血を認め明らかな糖尿病網膜症と診断された。黄斑浮腫もあり白内障もあることから、場合により手術治療も必要と考えられた。以前は糖尿病治療していたが、ここ3年は放置していた。自宅と勤務先に近く、糖尿病治療に自信のある先生を探し出し紹介。その後連携しながら光凝固手術などの治療を行い、今は糖尿病も落ち着き、視力も良好に維持されて、雇用や社会的地位も維持されている。
80歳の男性。最近になり急激に認知症が進行し、家族からよくつまずくため視力低下を疑われた。近くの市民病院を紹介されたが、全身麻酔が必要なため手術が3ヶ月以上の待ちで、長めの入院が必要と説明された。またその際家族の24時間付き添いが必要と説明され、かなりの負担感もあった。手術待ちの間に認知症が進行する可能性もあったため、日帰り手術で何とかならないかとかかりつけ医を通じ来院。認知症はあったが、せん妄等はなく、ある程度の理解ができたため、日帰りでまずは片方の白内障手術のみ行い、残りは様子を見ながら行うことになった。その後両眼とも手術は完成し、足取りも回復。手術当日も特に問題なく、家族の協力のもと今は近くの眼科に通院中。応答もかなりしっかりした。
内科的治療
45歳の女性。急激な視力低下と視野欠損を主訴に来院。網膜の動脈硬化性変化に基づく網膜静脈閉塞性と診断。一般に喫煙歴、メタボなどの動脈硬化性疾患を有することも多く、全身性疾患の精査と治療を進めた。かかりつけ医がなかったため、地元の循環器内科を検索し紹介。静脈閉塞性は慢性的に経過するため数年の間は、投薬光凝固、眼内注射などを行い治療。その間並行して内科的治療である高血圧と高脂血症の治療を行っている。
58歳の女性。近くの眼科で緑内障にかかっていたが、この度消化器検査を受けることになり、神経作動薬の可否を問われた。近くのかかりつけ眼科では、明らかな答えが得られなかったため(詳細は不明)、知人のつてで当院を紹介された。当院で前眼部解析装置を用い、閉塞隅角でないことを確認。神経作動薬の使用は全く問題がないと回答した。その後消化器検査を行い無事治療は終わった。
77歳の男性。白内障手術を受けることになり、当院で全身状態の問診を施行。以前心疾患があったため詳細を尋ねたが最近は放置されていた。循環器的精査を進めたが、近くにかかりつけ医との折り合いが悪く、医院の近所の循環器専門クリニックを紹介。特に問題無しとの回答で、予定通りに手術を行った。心疾患の継続的な治療を進めたため、その後もそちらのクリニックで加療中である。手術の後緑内障が発見され当院にも引き続き通院している。
白内障・網膜剥離
アトピー性皮膚炎に伴う白内障で来院。片元はほとんど眼底が見えないほどの過熟白内障であった。超音波検査を施行したところ網膜剥離が強く疑われ、早急に白内障を処理した上で必要と考えられた。会社の都合などから、白内障と網膜の同時手術を希望され施行。網膜は無事復位したが、顔面の強いアトピー性皮膚炎は残存し、強い掻痒感のため眼瞼周囲も叩くほどであった。このままでは網膜剥離の再発も強く懸念されたため、勤務先近くの皮膚科を検索し紹介。反対側の白内障と網膜の経過観察のため現在も通院中であるが、アトピー性皮膚炎は軽快し、眼科的にも皮膚科的にも経過は良好である。
加齢黄斑変性に伴う眼底出血と認知症があった。右目は重度の網膜出血を起こし、基幹病院で手術を行ったが失明した。反対側の黄斑変性が悪化し、出血をきたすようになった。眼内注射が必要であったが、大学病院では認知症のため、全身麻酔が必要と説明されたが、1~2ヶ月ごとに行う眼内注射での全身麻酔は現実的ではなく、事実上諦めていた。家族はADLの観点から、残った片目の視力維持を強く望んだため、かかりつけ医を通じ当院に紹介となった。見たところ、早めの注射が必要であったが、認知症に関しては、記憶がないというだけで、非常におとなしく、眼内注射だけであれば問題なく行えそうであった。現在も毎月家族に付き添われ当院に通院、定期的注射を行っており、唯一残った目の視力は維持できている。