医療法人恭青会の医療関係者向け情報メール
電子版 慈恩38号
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多焦点眼内レンズについて

医療法人恭青会傘下にある、いくの眼科とあさいアイクリニックでは、この度【自由診療の多焦点眼内レンズ】を導入することといたしました。

いくの眼科とあさいアイクリニックは開院以後、できるだけ保険診療の範囲内で患者さんを治療することを大原則としていました。多焦点眼内レンズは昨年まで先進医療として扱われており、レンズはもちろん高額ですが、生命保険の「医療特約」で補填されました。

ですが、その先進医療扱いが2020年3月に切れることがアナウンスされると、保険を使いたい患者さんが我々のような先進医療施設に殺到しました。2020年4月1日から選定医療になったことで、多焦点眼内レンズ手術は本来の高額な治療となり一旦患者さんは、大幅に減りました。ただ、今では高い視機能を求めて多焦点眼内レンズを希望される患者さんが増えてきています。

主に自由診療ではヨーロッパ製の多焦点眼内レンズを利用可能でした。ただ片眼50万円以上と高額で、生命保険も使えないことから、避けられる傾向にありました。しかし、海外製レンズを使うことでいくつかのメリットがあります。国内製だけですと、レンズのバリエーションも限界があります。多焦点眼内レンズは様々な特徴があります。海外製も含めることで本当に納得した上で希望するレンズを選択することが可能です。

また、強度近視や術後のライフスタイルの希望により、国内の多焦点眼内レンズが適さない方もいらっしゃいます。そういった立場からも海外製レンズは今まで多焦点眼内レンズを入れることができなかった患者さんにも朗報となります。

 

さいごに

詳しくは次回にお話しますが、国内製と海外製の多焦点眼内レンズでは、それぞれメリット・デメリットがあります。患者さんの目やライフスタイル、好みも一人ひとり違いますので、それぞれにぴったりの多焦点眼内レンズを選びたいものです。

次号は多焦点眼内レンズと目の病気、そして国内製と海外製の違いについて配信します。

医療法人恭青会
理事長 生野 恭司 
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