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電子版 慈恩34号
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眼底検査について

眼底検査とは瞳孔の奥にある眼底の網膜や血管、視神経を観察する検査です。

網膜に関する病気は様々な種類があり、それらの病気が生じる年齢も箇所も異なります。

最近は光干渉断層計(OCT)と呼ばれる検査機器により、黄斑部という網膜中心部を細かく見ることができるようになりました。その反面、広範囲の観察には適していません。

眼底検査では観察可能な網膜の範囲はとても広く、中央を除くほとんどの場所の病気を発見することができます。

OCTでは撮影できない網膜の外側や視神経乳頭を観察することができるため、それぞれの機器で役割が分担されるようになってきました。


眼底検査が重要となる2つの病気について

緑内障は目の硬さである眼圧が上昇して、視神経が圧迫され徐々に視野が減少し最終的には失明に至ります。眼底検査で視神経乳頭陥凹の形状を観察することで、緑内障の早期発見が可能になります。眼圧の上昇は自覚しにくいため、多く方が人間ドックや眼科を受診しない限り発見されることはありません。その為、精密な眼底検査に加えて、視野検査やOCTを組み合わせることで眼科専門医による総合的な診断能力が最終的には要求されます。 

網膜剥離はとても危険な病気で、成人男性の場合、発生してから数日で失明してしまうこともあります。早期発見するのが重要になりますが、原因となる網膜裂孔(網膜剥離になる前の段階のこと)が網膜の端っこにできることが多く、精密な眼底検査を行わないと発見されない場合がほとんどです。網膜裂孔を早期に発見することで、手術ではなくレーザー治療で進行を食い止めることも可能ですし、最終的に視力が下がったり失明したりする危険を回避することも可能です。 

このように眼科専門医による眼底検査は緑内障、網膜剥離という2つの大きな病気を治療するうえで非常に重要です。見にくい、かすむ、黒い陰や糸くずのようなものが見えるなどの症状があれば、眼科専門医を受診してください。

たとえ自覚がなくても、失明などの重大な眼球の病気に罹患しないように定期的に眼の検診を受け、早急発見・早期治療に努めることがとても大切です!

医療法人恭青会
理事長 生野 恭司 
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