医療法人恭青会の医療関係者向け情報メール
電子版 慈恩31号

驟雨の候、皆様いかがお過ごしでしょうか?

コロナウイルスとの日々はまだまだ続きそうですが、密を避けて、国内で夏の小旅行・日帰り旅行など、楽しめるといいですね。

本日は、5月・6月と当医療法人へのご相談がいつもより何故か多かった、あの病気。

そう、皆様が一度はお聞きになったことのある病気「ものもらい」についてお話しさせていただきます。

 

医療法人恭青会
理事長 生野 恭司 
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慈恩編集部

contact@kyoseikai.com

ものもらい
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)・霰粒腫(さんりゅうしゅ)

ものもらいとは

まぶたが腫れたり、しこり(できもの)ができる病気です。近畿地方では「めばちこ」「めんちょ」、愛知・三重などの東海地方では「めいぼ」「めんぼ」、熊本県では「おひめさん」などと呼ばれることもあります。

一般に、ものもらいと呼ばれる病気は、実は以下の2種類があります。

①  麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

まぶたの脂質分泌腺の中にばい菌が入ってしまい、腫れて痛む病気。

②  霰粒腫(さんりゅうしゅ)

まぶたの骨組みに相当する瞼板(けんばん)に、脂質と脂質に反応してできた袋状のしこりができる病気。

どちらも、初期段階ではまぶたの発赤、痛み、腫れなど同じような症状が出ます。見た目や症状では初期には見分けがつかないのですが、病態はそれぞれ異なっています。

ただし、両方ともいつ?誰に?なぜ?起こるかという原因は不明です

しかし、目をこすったり、アイメイクがきちんと洗えていないのは原因になり得ます。

お子様にもよく見られる病気ですので、「学校に行ってもいいですか?」とご心配される親御さんが多いのですが、他の人にうつることもありませんのでご安心ください。

予 防

霰粒腫の場合は、まぶたのあちこちにできたり、何度も再発する方も多いです。

繰り返しやすい方は脂の分泌腺が詰まりやすいため、目の周りが不潔な状態にならないように、まぶたの周りを清潔にするケアが予防法として有効な場合もあります。気になる方はぜひご相談ください。

治 療

治療は①②ともに、初期には、症状に応じて抗生剤や炎症止めのお薬を使用します。

霰粒腫で再発を繰り返す方、しこりが長期間吸収されず困っている方、もしくはしこりが皮膚を貫いて破けてきてしまった方は、手術治療を行います。少し怖いお話ですが、霰粒腫の中には、何千人かに一人の割合で悪性腫瘍であることもあり、医師の判断で手術と病理組織検査をお勧めすることもあります。

さいごに

目の周りが腫れたり、グリンとしたできものができてしまうと、とても心配だし、不快ですよね。ささいな症状でも、ご相談ください。それぞれの患者様にとって、より良い治療法をご提案します。本日もお付き合い、ありがとうございました。医療法人 恭青会は、これからも皆様の目を全力でお守りします!

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