医療法人恭青会の医療関係者向け情報メール
電子版 慈恩23号

寒い日々がつづいてますが、ご体調を崩されてはおりませんか。
今回は「網膜静脈閉塞症【①網膜静脈分枝閉塞症】」についてのお話をさせていただきます。

 

医療法人恭青会
理事長 生野 恭司 
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慈恩編集部

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網膜静脈閉塞症について【①網膜静脈分枝閉塞症】

網膜静脈閉塞症とは、網膜の静脈(血管)が詰まっていく病気で、一部分が詰まる「網膜静脈分枝閉塞症」と、全体が詰まる「網膜中心静脈閉塞症」の2種類があります。今回はこの「網膜静脈分枝閉塞症」(以下「静脈閉塞症」と称する)について簡単にお話をしたいと思います。

静脈閉塞症の治療は一般的に長期になり、また慢性に経過をたどる方もおられます。病気の状態により治療法が異なるため、選択に困惑することがしばしばあります。

 

静脈閉塞症が起こると、眼底出血が起こり、血管が閉塞している網膜の細胞に障害が起こります。この時は、全体が霞んで見えたり、一部分が暗い、または歪んで見えたりします。網膜の中心部から遠いところで静脈が詰まった場合は、症状がない場合もあります。

 

初期のステージでは、できるだけ血流を回復させることが大きな目的となります。血流を良くする薬などを服用しながら、網膜が回復するのを待つことになります。

視力が良好な場合はこのまま様子を見ることもありますが、多くの場合は薬を服用しても改善がみられなかったり、悪化する方もおられます。
3ヶ月程度経って回復がみられない場合は、別の治療を選択することになります。

この場合には網膜のレーザー治療や目の注射を行います。どちらの治療も状態や程度により向き不向きがあり、状況に応じて選択します。注射の場合は繰り返し行われることも多く、途中で治療を止めてしまうことが問題となります。
ある程度落ち着くと、次にレーザー治療を行います。このレーザー治療は硝子体出血や緑内障などのリスクを減らすためであって、視力を上げるためのレーザー治療ではありません。


このように網膜静脈閉塞性は、程度や経過そして年齢により治療法の選択が多様です。医師にその都度詳しく相談しながら治療していくことになりますが、視力がなかなか良くならなかったり、歪みが残るなど後遺症に悩まされることも多い病気です。初期での治療と根気良く対処することで、できるだけ良い視力を残すと言うのが基本姿勢となります。

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