医療法人恭青会の医療関係者向け情報メール
電子版 慈恩12号

日中は汗ばむほどの陽気となり、夏の近いことを実感する季節になりましたが、皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。
今回は「
緑内障の検査について」についてお話させて頂きます。


医療法人恭青会
理事長 生野 恭司
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慈育編集部 連絡先

admin01@kyoseikai.com

緑内障の検査について

緑内障を診断するには、1つの検査だけでは難しく、いくつかの検査を組み合わせて総合的に判断します。

1番目は眼圧検査です。眼圧とは目の圧を指し、高くなると目が硬くなります。眼圧の値は、一般に21mmHg(ミリ水銀柱)以下が正常値とされています。しかし、正常値を超えたからといって、眼圧が高い=緑内障とは限りません。

また、眼圧値が正常の範囲でも近視の強い人に多くみられる正常眼圧緑内障になることがあります。

そのため、眼圧検査はあくまで目安であり、必ずしも眼圧値だけで診断がつくわけではありません。

2番目は視野検査です。

視野検査はいくつかあるのですが、ここでは最も多く用いられている網膜を撮影して緑内障の検査をする、ハンフリー視野検査についてお話します。

ハンフリー視野検査は通常、半年に1回の目安で行います。毎回少しずつ値が異なるため、少なくとも数回以上検査を行わないと緑内障の進行具合の診断は難しいとされています。

視野検査の結果をもとに緑内障の進行状況を判断し、目薬を変えたり治療強化したりしますので、緑内障で長期間かかっていた病院を変える場合は、視野検査の診療記録が極めて重要となります。

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3番目は光干渉断層型検査(OCT)です。

OCTは網膜の厚みを測定することができます。

緑内障は網膜の厚みが薄くなり、見えなくなっていきます。そのため網膜の薄い部分がどれだけあるかを測定することで、緑内障の進行を診断します。 


 

このように1つの機器や1回の検査で、必ずしも緑内障を診断することはで困難で、いくつかの検査を組み合わせ、繰り返し行う事で緑内障の進行の有無を判定します。特に初期であったり、近視が強い場合などは1回で診断がつかない場合のほうが多いと感じます。その場合診断に数年かかることも珍しくありません。

緑内障があることが確実で、明らかに進行している場合は、緑内障の治療を開始することになります。


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