白内障があっても、他の病気で視力が下がっている可能性もあり、眼底カメラなどを用いて眼底全体を検査したり、眼底の最も大事な黄斑を光干渉断層計検査などを行い、他の病気がないことを確認します。
精密な検査が必要な場合は、白内障の程度をみるため、散瞳薬を使用します。散瞳薬の使用後は、たくさんの光が眼に入るので、まぶしく感じ、物が見えづらくなります。そのため、手元の仕事がしにくくなったり、バイクや車の運転はとても危険になるため、検査の日は公共の交通機関を利用するか、どなたかに送迎していただくことをお勧めいたします。
検査や診断の結果、他の病気がなく、白内障が原因で確実に視力が低下している場合は、白内障手術を検討することになります。
白内障手術は今や年間100万人の人が受ける非常に多い手術ですが、感染症や網膜剥離などを起こすと、非常に視力が低下することもあります。そのため、かかりつけの医師と、健康状態の把握などが必要不可欠になります。この詳細は、また次号でお話しいたします。