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暑さ寒さも彼岸までと申しますが、ようやく春の気配を肌で感じられるようになりました。寒さももう少しの辛抱です。元気で明るい春を迎えましょう。

さて、今回は「第125回 日本眼科学会について」お話しさせていただきます。

眼科医にとって4月といえば、日本眼科学会学術総会(日眼)が行われる時期です。今年は古くからお付き合いのある関西医大の高橋寛二教授が学会長、永井由己先生が事務局長を務めます。昨年は残念ながら、完全WEB開催となりましたが今年はハイブリッド形式で、部分的ですが復活いたしました。去年の分も含めて学会を少しでも盛り上げる為、微力ながらご協力させていただきます。

大阪で行われるので是非とも足を運んでいただきたいと思います。

私の講演スケジュール

・4月8日(木)International Symposium2

「小児期の近視抑制の標準化」について

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・4月9日(金)シンポジウム17

「成人期の近視管理」について

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・4月11日(日)サブスペシャリティサンデー6

「近視の網膜疾患に対する治療」について

講演する予定です。

サテライトの会合として、(48日)木曜日夜に参天製薬さんと共催し「脈絡膜画像診断研究会」を、(49日)金曜夜には大野京子先生と主宰する日本近視網膜研究会による完全英語の「第4回Japan Myopia Retina Clubを開催します。超多忙な日となってしまいました。

 

日眼は、日本における眼科学界の最も権威ある学会なので私が研修医であった頃は他の学会よりも特別で、経験や業績を積んだ先輩方だけが発表できる場とされていました。もちろんその頃、経験の浅い私達研修医にとって、いつか日眼で発表できたらという憧れの場所でした。

秋にはもうひとつの大きなイベント臨床眼科学会(臨眼)があります。臨眼はどちらかというと臨床ですが、日眼は「眼科研究の集成」という感じでした。二重投稿が寛容であった時代では、一ヶ月後に米国で行われる眼科基礎研究最大の学会、Association of Research in Vision and Ophthalmology (ARVO)に講演されるような世界最先端の内容を日本で聞くことができました。つまり1990年代の日眼は世界学会と引けを取らない高いレベルにありました。

 

しかし日本医学界では、いずれの領域もそうであるように、基礎医学が衰退して発表数が減りました。私は、学術教育職の待遇や地位など昔ほど魅力的でなくなったのが原因だと思います。最近、給与に関して、ショックなことを聞きました。中国上海の眼科病院で部長をやっている友人は、日本の眼科部長よりたくさん給料をもらっていたのです。これは医学以外の初任給でもいえることで、もはや日本に就職する魅力は減ってきました。大学に人が残らなくなった、と今憂いておられますが、近い将来日本に医者が残らなくなったという時代がくるかもしれません。このお話しはまた、いずれさせていただきたいと思います。

 

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理事長 生野 恭司
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