医療法人恭青会の医療関係者向け情報メール
電子版 慈育39号
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師走も半ばを過ぎ何かと心せわしいこの頃です。
コロナがまた勢いを増してきているようですから、これまで以上にお気をつけてお過ごしください。
来る新年が素晴らしいものであるように心よりお祈り致します。

師走の雑感

最近、遠方の眼科さんから「網膜疾患で手術が必要ですが、日帰り手術を希望されています」という内容のご紹介をいただく機会が増えています。開院して5年余り経ちましたが、拙院が幅広く知られ始めたことは大変喜ばしく思います。
私はどのような網膜硝子体疾患であっても、日帰り手術は可能であると信じています。開院してから、輪状締結術を含む増殖性硝子体網膜症や網膜下血種に対する黄斑下手術、シリコンオイルを注入するような黄斑円孔網膜剥離など、すべて日帰りで行っています。
患者さんには緊急連絡先の携帯番号を知らせており、夜間に問題が生じたときにはすぐ連絡が取れる体制をとっています。手術当夜に非常に不安になったり、問題が起こった場合に連絡してもらう為です。
それではどれくらいの患者さんがお電話を掛けてこられると思いますか?実は当夜ということに限れば年に3〜4回です。当院は年間の手術数は約1000件ですので、0.2~0.3%程度ということになります。つまり夜間に医師の指示が必要な事態はその程度ということです。99.8~99.7%の患者さんは入院による医療の監視は必ずしも必要でないと思います。さらに面白いことに、網膜硝子体手術の患者さんがお電話を掛けてこられることはめったにありません。ほとんどは白内障や注射の方です(注射された方にも緊急連絡先の携帯番号をお伝えしています)。手術数がはるかに多いので正確な比較はできませんが、硝子体手術で夜間に医療援助や指示が必要になることはほぼ皆無です。特にガスが入った患者さんなどは、周りに経験者も少ないでしょうから、不安になりがちです。無論それは、コメディカルによる術前の説明や配布物等によって患者さんの心配を極力取り除くようにしているおかげでもあります。術前だけでなく、手術終了時のリカバリー室、帰りの受付の際にも重要なことは繰り返しお伝えしていることも影響していると思われます。
「日帰り手術か入院手術」という選択肢を迫られると「手術技術や侵襲の程度」で判断されがちです。
勿論術者の技量が一番重要であることは否定しませんが、本来はそれ以外の要因やサポートを整えることが、快適な手術を受ける上で非常に重要と思っています。
いくの眼科では、このことを念頭におき、手術の始めから終わりまで、全てを含めて患者さんに受けてよかったと思われる手術体制を目指そうと思っています。
これが2020年最後の慈育になります。最後になりましたが、来る2021年が皆様にとってよき年となるよう、お祈りして年末のご挨拶に代えさせていただきます。
 
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