今回は、私が理想とする講演会やセミナーの形態についてお話いたします。
講演会やセミナーは何のために行われるのでしょうか。もちろん知識をつけるためです。
日本の若い眼科医の教育は、ほとんどが附属病院や大きな病院でされており、診療や手術のトレーニングはもちろん、研究に対する指導も熱心に行われています。
また、大学では英語の論文を書く機会が多くあり、「英語は情報を発信する上で非常に重要だ」と教えており、「読み書き」に関しては強く推進されています。
しかし、英語での情報発信は英語論文だけではなく、国際学会での発表やお互い議論する「英語討議」も非常に重要です。ですが、日本の医師教育現場ではこの方面は全くされていないに等しく、英語での議論となると全く歯が立たないのが現状です。
若い医師の間では「今後は海外で活躍したい」「英語で論文の発表や議論をしたい」というニーズもあります。また、日本の網膜近視治療は世界でも最先端の治療であり、それを周知してもらうためにも、世界中で活躍する眼科医を育成することが必要です。
そこで、東京医科歯科大学教授 大野先生と共に、英語で講演を行うJapan Myopia Retina Clubを創設いたしました。大野先生は世界中で認められる一流の研究者というだけでなく、持ち前の会話力使って、非常に広い人的ネットワークをお持ちです。もちろん日本語でのセミナーは人気がありますが、我々はあえて困難な道を選ぶことで、セミナーの現状を変えていきたいと考えています。若い方には身近に英語を感じて習得していただくことや、将来は海外から講師を招いてのディスカッションを実現できればと思います。
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2019年10月24日(木)第1回 Japan Myopia Retina Clubを開催することとなりました。
参加ご希望の方は下記URLより詳細の確認と登録フォームよりお申込下さい。
是非、ご参加ください。