医療法人恭青会の医療関係者向け情報メール
電子版 慈育14号

暑さが日ごとに増してまいりましたが、いかがお過ごしですか。

今回は「最近の活動について」のお話をさせていただきます。


医療法人恭青会
理事長 生野 恭司


本院いくの眼科
医療関係者様向け診療時間外連絡先
080-1490-6436

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慈育編集部 連絡先

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最近の活動について

今までは自分の医院を軌道に乗せるだけで精一杯でしたが、最近は後輩や友人の開業の助言・お手伝いするようになってきました。今回開業と経営について少し触れたいと思います。

 

日本全体が急速に進む少子化の中でほとんどの業界がレッドオーシャンと言われています。典型例は外食業や百貨店業界です。一社が値下げをすると、他社が追随し業界全体で終わりなき消耗戦が繰り広げられています。この消耗戦の行き着く先には勝者はありません。少子化がもたらした永遠の地獄です。

 

逆に医療業界は数少ないブルーオーシャンと言われています。多くの法律の保護のもと参入障壁が極めて高いためです。ただここ数年、食えない開業医が出てきました。また業績が伸びず採算分岐点付近で停滞している場合も結構あります。多焦点眼内レンズ、美容治療など自由診療を併用してこれを補う方もいます。団塊の世代がまもなく後期高齢に入ることから患者数は増加しますが、2025年~30年あたりを境に患者も減少すると考えられており、医療業界は間もなく大きな転換点を迎えます。

また規制撤廃により「黒船」がくることも考えられます。郊外型モールにより商店街がシャッター街に。アマゾンで町の本屋さんは軒並みつぶれました。それもさほど昔ではありません。恵まれた医療業界です。自然淘汰もはたらきにくく、零細でもやっていけます。しかし近い将来このスキームは破綻するでしょう。そのときに必要となるのは経営力です。これは大学や病院では教えてもらえませんので、医学的知識以上に大きな差となります。昔は適当で良かったかもしれませんが、これからは知識の多寡、優劣によって大きく勝ち組負け組が分かれてきます。

 

具体的には①財務・税務 ②労務・雇用 ③組織・人脈構築です。どれも専門家になる必要はありませんが、助言する専門家をチームに持ち、それを機能させることは極めて重要です。医師税制、コストカット、働き方改革、人材不足。何をとっても昔ほど楽ではありませんが、逆にアウトソースすることで、私のように好き勝手なことを執筆するなど自分の時間を持つこともできます。恭青会では今後、とくに眼科開業医の経営知識の普及やレベルアップについても、少しずつ情報を発信していきたいとおもっています。これが先生方の時間やこころの余裕づくりに少しでも役立てばうれしいです。


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