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朝晩冷え込む季節となりました。
寒さに向かう季節、風邪などひかぬよう、お祈り申し上げます。

さて、今回は「反省とはなにか」についてお話しします。

先日韓国ソウル・梨泰院(イテウォン)の繁華街で156人が転倒、圧死しました。主に若者が犠牲になったまことに痛ましい事故です。このような混雑に至った経緯、通報システムとその対応など、様々な問題点が指摘されています。群衆雪崩といえば日本でも2001年の明石花火大会で11名死亡、200名近くが負傷するという大事故が記憶にあたらしいところですが、今回は死亡者だけでもその20倍近くにのぼり、まことに痛ましいという以外に言葉が見当たりません。自己検証がなされ、このような事故が二度とおこらないことを祈るばかりです。

このような大事故が起こるたびに、反省が叫ばれます。では、反省とは何でしょう。

 

その責任の所在が問われる傾向が強いのはアジア共通です。いわゆる「犯人捜し」です。今回は警察署とそのトップである警察庁長官が非難の的になっています。大事故は通常多くの要因が時系列で重なって起こります。偶然が重なることもあるでしょう。

その場合、個人を責めることは意味があるのか?という気がします(少なくとも職務をまともに遂行していた場合は)。警察官が対応していたら本当に助かったのかといえば、わかりません。1020人の警察官が駆け付けたところで、意味がないでしょうし、夜間帯ということで大きな判断ができなかった可能性もあります。

 

先日配信した「ヒューマンエラー」の件でもお話ししましたが、組織の究極の目標は「誰でもいつでもできる」システムを作り上げることです。今回であれば、不在の上司に代わって対応をとれる人間を複数置いておく。雑踏警備を警察の判断でなく客観的な判断で指導する組織を作る。雑踏が極端になった場合のマニュアルを作成し、通報があり次第、どこまでの組織でどう対応するのかを判断するということなどです。日本人もこれが苦手で、多くは「犯人」を非難して終わることが多いです。新型コロナ対応も未だ場当たり的で、3年たったいまもグダグダ感が否めません。

これからは反省というものが人を攻撃するのでなく、強靭な組織を作るためのものであることを祈ります。

 

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医療法人恭青会

理事長 生野 恭司
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