医療法人恭青会の情報メールマガジン

 

穏やかな日差しにいつしか春の訪れを感じるこのごろです。
季節の変わり目なのでくれぐれもご自愛ください。
さて、今回は【恭青会におけるヒューマンエラーの防ぎ方】についてお話しさせていただきます。
先月は、ヒューマンエラーについてお話ししました。エラーの確率は一般に〔エラーを生じた回数/機会遭遇数〕として計算されます。
エラーを起こす要因として大きく以下の3つが考えられます。

今回は① 能力もしくは知識不足について、恭青会で行っているエラー予防措置を述べていこうと思います。

まず知識や経験の底上げが大切で、特に新人教育が重要です。また教育内容は知識伝達以上に患者対応のシミュレーションも重要になります。患者さんの対応は個々の個性や病状によって千差万別であるため、座学だけでは補えません。

 

恭青会での新人研修では、常に誰かが目を配るように心がけています。特に新人のうちは思わぬエラーをすることもあるので、いつでもフォローできるように配慮しています。眼科的知識が乏しい場合は、なぜこういう判断が必要なのか、あるいはなぜこれをしないといけないのか、という理解がないと表層だけになってしまいます。こういった状況を続けていると精神的に疲れるだけでなく、イレギュラーな場面に対応できず、エラーを起こしてしまいがちです。知識教育や対応シミュレーションを繰り返すことで、判断力が改善して頭の中でパターンが認識されるようになります。こうすれば精神的緊張も和らぎ、必然的にエラーの確率が下がります。

 

今述べたように精神的な疲れは能力低下につながります。職場内での雰囲気づくりに気を付ける一方、定期的に面談をしてしっかり休息が取れているか、あるいはメンタルに問題がないかをチェックしています。直接院長には話しづらいこともありますので、リーダーやサブリーダーと協力しながら個々の状態を把握し、極端な能力低下や精神的損耗がないかどうかをチェックすべきです。

能力に期待するだけでなく、職場のシステムとしてヒューマンエラーを減らす取り組みや努力が大切だと感じています。

 

次回は、ヒューマンエラーを起こす要因の② 錯誤、錯覚、③ 手順違反などのシステムについてお話ししたいと思います。

一級建築士「瀬尾 広志」先生のコラム掲載中!
いくの眼科の建築設計を担当いただいている一級建築士「瀬尾 広志」先生のコラムを掲載中です!読者の皆さまからの質問も募集しておりますので、ぜひお気軽にご質問ください。

.眼科開業でテナントの形状によって作りやすい、作りにくいはありますか?

A.テナントの形状で考えるポイントは主に下記の4つです。

 

【各部屋】
▸配置計画は、正方形より長方形の方が考えやすいです。L字型や大きな凸凹はプラン次第です。ただし、小さな凸凹・曲面はその部分をどのように使うかが考えどころです。曲面部分が待合室に使えると柔らかい印象に感じますが、椅子が配置しにくいです。
 
【窓】
▸窓は待合室にはある方が良いです。待合室は診察を待つ患者さんが、特に長い時間を過ごす場所でもあり、閉鎖的空間が少し和らぎ明るい空間になります。
他の部屋は、特に必要ないです。ただし、既設窓を閉鎖する際は、換気・排煙・消防など規制があるので注意が必要です。
 
【換気設備】
換気は換気扇で考えられますが、排煙・消防は設計者と打ち合わせが必要です。
 
【避難口】
▸できれば2方向で避難口を考えます。例えば、患者出入り口+従業員出入り口と2か所の出入り口があると良いです。

 

 

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医療法人恭青会

理事長 生野 恭司
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